犬の涙やけの治療

Q:犬の涙やけってご飯で治るの?

A:原因によっては、改善します。

涙やけの原因が分かれば食事で改善することがありますが、原因によっては対処法が異なりますので、詳しく解説します。

涙やけとは

犬の目頭から鼻にかけて毛が赤褐色になることを「涙やけ」と言います。涙やけは、涙が大量に産生されるケースと、涙の排出がうまくいかないケースの2つに分けられます。この涙の成分に含まれる鉄分やタンパク質が皮膚に付着することで、変色を引き起こす現象なのです。

涙やけの原因

  1. 流涙症(目の構造上の問題、病気、逆さまつげ、涙道の閉塞など)
  2. 動物性タンパク質の取り過ぎ(動物肉には鉄分が豊富なため)
  3. アレルギー(タンパク源がアレルゲンとなり、結膜や涙道に異常が出る)
  4. ドライフードのオイルコーティング(酸化防止剤など添加物による影響)
  5. 特発性(原因不明の場合)

最優先に流涙症を起こす疾患がないかどうかの検査を必ず動物病院で行いましょう。特に専門的に眼科を診療してくれるところで精密検査を受けることをお勧めします。

なぜなら、目の疾患がある場合は目の治療を行うことが重要で、涙やけの改善に繋がる可能性があるからです。

涙やけの対処法

流涙症(目の構造上の問題、病気、逆さまつげ、涙道の閉塞など)
 →治療を最優先

動物性タンパク質の取り過ぎ(動物肉には鉄分が豊富なため)
 →タンパク質を魚系、植物性のタンパク質に変える、もしくはタンパク質比率が低いものを与える

アレルギー(タンパク源がアレルゲンとなり、結膜や涙道に異常が出る)
 →食物アレルギーやアトピーなどの可能性はあります。アレルギーの治療を行いましょう。また、ペットフードのタンパク質を変更する

ドライフードのオイルコーティング(酸化防止剤など添加物による影響)
 →ドライフードのオイルコーティングをしてないもの、添加物を使用していないもの、ウェットフードやフレッシュフードなど添加物が入ってないご飯を食べる

特発性(原因不明の場合)
 →涙やけが起きている部分を綺麗に保ちましょう。目に入っても良い点眼液を使用し、目の周りを清潔に保ってください

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この記事を書いた人

The vet 南麻布動物動物は、循環器専門家のいる犬・猫の動物病院です。日本獣医循環器学会の認定医が在籍。心臓の内科治療や心臓手術の数多くの治療実績がございます。セカンドオピニオンもお受けしていますのでお気軽にご相談下さい。動物健康診断センターとトリミングサロン、ペットホテルも併設しています。