犬が療法食をずっと食べても平気かどうかは、犬の個体差やその病態により異なります。
一般的に、獣医師が特定の健康問題や疾患の管理や治療の一環として犬に推奨する特別な食事が「療法食」と呼ばれます。これらの食事は、特定の栄養バランスや成分を調整しており、犬の健康をサポートするために設計されています。
療法食は主に下記の病態で処方されることが多いです
- 消化器系(低脂肪や高繊維など)
- 皮膚系(低アレルゲン)
- ダイエット系(高タンパク、低脂質)
- 尿石系(低タンパク、低ミネラル)
- 腎臓系(低タンパク、低リン)
- 心臓系(低ナトリウム)
- 糖尿病(炭水化物制限)
- 肝臓系(タンパク質の制限、必須脂肪酸の増強)
- 脂質異常(低脂質、必須脂肪酸の増強)
それぞれの療法食は、
- 脂質やタンパク質を調整しているだけのタイプ
- ミネラルの制限を行うタイプ
- 栄養素を足しているタイプ
があります。病態により適応したフードを与えることが望ましいです。フードの中には、予防的に与えて良いご飯と悪いご飯があるため、間違えてしまうと病気を作り出してしまうこともあるので、注意が必要です。
犬が療法食をずっと食べ続けるかどうかは、疾患の状態によると言えます。改善してしまえば、療法食を食べなくても良いこともあります。獣医師の指示のもと、与えるようにしましょう。
何はともあれ、病気の維持をするための療法食でもあるため、その子にあった食事量を食べることが重要です。もし、食いつきが悪く、適切な食事量が取れない場合は、栄養素の不足を招き、他の疾患を引き起こしてしまう可能性もあるため、食べるフードを選択する必要や療法食へのトッピングなども考慮する必要があります。
食事のお悩みがある場合は、ご相談ください。