東洋医療担当の増田です。先月の続きとなります。11月にいくつかの学会に参加しましたが、11月13~16日まで中国の河南省の省都鄭州市にてアジア伝統獣医学会が開催されました。今回こちらの学会にて演題の発表をしてまいりました。
まず鄭州というところについて簡単に紹介いたします。中国には大きな川が2つあります。一つは長江(揚子江)、もう一つが黄河です。太古の中国文明(昔は黄河文明と学校で教わった人も多いかもしれません)の場となった場所です。その黄河の中流域にあり、地方としてはかなり大きな都市です。人口は東京都とほぼ同じ1300万人です。
鄭州で有名なものとして、「少林寺」があります。少林寺拳法のルーツとなったところですね。

【少林寺 写真に写っているのは同行した先生です】

【演武を鑑賞しました】
11月14と15日に学術会議が行われ、今回医療用プラズマ装置を用いた皮膚炎の臨床応用という題目で講演を行いました。

【会場の様子】

【多くの獣医師の先生が参加されています】

【講演前の様子 各位の協力をいただき中国語バージョンのスライドを用意しました】
30分ほどの症例を含めた紹介をいたしまして、そのあとの質疑応答も非常に活発に行われました。関心の高さを感じました。
講演後、感謝状を拝受しました。その時に座長をしてくださったのは中国農業大学の胡宇声准教授です。先生とは以前から交流があり友人でもあります。感慨深いですね。

【中国農業大学の胡宇声准教授と イケメンかつ超優秀な先生です】
学会最後には北京農学院教授の陳武先生より中国伝統獣医学国際研修研究センターの客員研究員として招聘証をいただきました。

【任命証授与の様子 日本の獣医師の一人として拝受しました】
学会終了後は日本、中国、台湾などの大学教員や臨床獣医師の方々と親交を深めてきました。私は中国語が全然まだまだなのですが、こういった時のために語学をもっと磨かなければと思った次第です。

【おいしい食事と様々な獣医師の先生と親睦を深めました】
現在国際情勢が不安定なところもありますが、医療として、また学問として志を同じくする者が今後のどうぶつ医療のさらなる発展につなげられるよう精進してまいりたいと思います。