ワンちゃんのお口の中に溜まった歯垢は、そのままにしておくと歯石になります。更に、細菌が繁殖して歯周病に……
歯周病になると、口臭が増えたり出血したり、食欲が低下することもあります。放っておくと、内臓に影響を及ぼしてしまうこともあります。
一度歯石がついてしまったら歯磨きでは取り除けません。病院で全身麻酔をかけて歯石を取ることになります。
歯石や歯周病を予防するために、ワンちゃんにも日々の歯磨きが必要になります。
ですが、歯磨きが苦手な子もたくさんいます。
そんな子は無理に歯磨きをするのではなく、少しずつ練習していくのが大切です。焦らずに、短くてもワンちゃんが受け入れられる時間で行ない、口に触られることや、歯磨きに慣れさせていきましょう。
病院でも歯磨きをお受け出来ますので、是非ご相談ください。
今回は、お家で歯磨きが出来るようになるまでのステップをご紹介します✨
⭐️歯磨きまでのステップ、やり方
1.まずはワンちゃんの顔や口を触ることに慣れる
2.歯を触る
3.ガーゼや歯磨きシートで歯磨きをする
4.歯ブラシで歯磨きをする
このようにステップアップしていきます。
🐶顔や口に触らせてくれるようになったら、マズルをめくって、前歯や犬歯を触ります。前歯や犬歯を触らせてくれるようになったら、奥歯の方に進んでいきます。
🐶直接指で歯を触らせてくれるようになったら、次はガーゼや歯磨きシートを人差し指に巻いて、歯磨きをしていきます。シートを使った歯磨きでも、前歯から少しずつ奥歯に向かって触っていきます。歯を擦って歯垢が取れると、シートに汚れが付きます。
🐶シートを使って歯磨きが出来るようになったら、次は歯ブラシを使っての歯磨きです。歯ブラシは水でぬらして使用します。ワンちゃん用の歯磨きジェルやペーストもありますので、ワンちゃんの好きな匂いの物があれば歯磨きを受け入れやすくなるかもしれません💡
歯ブラシでの歯磨きも、前歯から少しずつ磨いていき、歯の表側を磨かせてくれたら、お口を開けて歯の裏側も磨いていきます。
奥に生えている大きな歯は歯垢が溜まりやすい部分です。下の奥歯は上の歯に隠れているため、お口を少し開けないと歯ブラシが届かないので気を付けてみてください。
また、歯のすき間やくぼみに歯垢ができるだけ残らないよう、歯の根元から先端に向けてもブラッシングしてあげましょう。
⭐️ポイント、注意点
・どのステップも最初は短時間で大丈夫です。そして、できたときには必ず褒める、ごほうびをあげる等してあげてください。焦らずに、徐々に長い時間できるように練習していきましょう。
・歯磨きシートでも歯ブラシでも、歯肉を傷つけないよう、力を入れすぎずに行うのが大切です。
⚠️どうしても歯磨きを嫌がる場合には、すでに歯周病になっていたり、口の中に傷があって痛い可能性があります。その場合は、早めにご相談ください。
今回ご紹介したようにして歯磨きに徐々に慣らしていき、日々のコミュニケーションの時間として楽しみながら、ワンちゃんの歯の健康を守ってあげましょう🍀