ご家族と一緒に生活するワンちゃん・ネコちゃん、ちょっと目を離した隙に口元がモグモグ…
「ご飯やおやつをあげた直後でもないのに何か食べているような…」
こんなご経験ありませんか?
動物病院の緊急症例で最も多いもののひとつに異物の誤食があります。かなり焦ってしまうと思いますが、その際は迷わず動物病院を受診しましょう。
受診の際は事前に下記情報をお知らせください。
- 飲み込んでしまった物がわかればその大きさと形状
(実物と同様の物、そのカケラや破片があればご持参ください。無ければ写真等その物の情報) - 異物を飲み込んでからの経過時間
- 異物を飲み込んでからの症状の有無
(食欲不振、下痢、嘔吐等 ※嘔吐物があればご持参ください) - 異物誤飲前後のお食事、排便の時間
- 既往症の有無
診断はレントゲン検査、超音波(エコー)検査で異物を確認します。
未確認の場合は造影(バリウム)検査で消化管の通過障害の有無を確認します。また中毒性のある物の誤飲の場合は血液検査を行います。
治療は異物が食道や胃内に留まっている場合は薬剤により吐かせる催吐処置や内視鏡による除去を行うか、これらが困難な場合は胃切開により外科的に取り出します。また腸管に留まっている場合は腸管を切開して外科的に取り出します。
異物の内視鏡除去や外科手術となると全身麻酔下での処置となるためワンちゃん、ネコちゃんにとってかなりの負担となります。
この様な状況を避けるため、今一度生活環境にある物を見直して異物誤飲の事故予防を心掛けましょう。