尾根部皮膚炎

こんにちは、獣医師の中川です。

短頭種によくある病気の一つに尾根部の皮膚炎があります。

イングリッシュ・ブルドッグやフレンチ・ブルドッグ、パグなどで特に多く見られますが、スクリューテイルの場合、解剖学的な問題から、尾根部の通気性が悪く、慢性の膿皮症や皮膚炎が起こってしまいます。

「たかが皮膚炎」と思われがちですが、「されど皮膚炎」、痛みを伴うため、わんちゃんたちの生活の質を低下させることもあります。

アレルギー性皮膚炎のような基礎疾患を持っている場合、基礎疾患に対する治療を行うことで、良好に維持できることもありますが、定期的な清拭や抗生剤の投薬などの内科治療でコントロールできない場合は、外科治療が必要となります。

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尾根部皮膚炎対策としての手術

この病気は、尾骨の形が先天的に折れ曲がっていることで発症するため、手術では、皮膚炎を起こしている周囲の皮膚と合わせて尾っぽを根本から切除します。

術後は、尾っぽがなくなり、お尻がツルッとするため、物足りなく感じることもありますが、とても可愛く、「美尻」になります。

慢性皮膚炎は、わんちゃんにとっても毎日痛みがあるため、ストレスの原因となりますし、飼い主さまにとっても、嫌がるわんちゃんに対して毎日処置をしなければならないのは非常にストレスになります。

なんとなく内科治療を継続してしまうことも多い病気ですが、症状の改善がみられない場合は、早期に外科治療を検討することをおすすめします。もし、短頭種の尾根部の皮膚炎でお悩みであれば、お気軽にご相談ください!

※術前

※術後

※術後1週間

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この記事を書いた人

The vet 南麻布動物動物は、循環器専門家のいる犬・猫の動物病院です。日本獣医循環器学会の認定医が在籍。心臓の内科治療や心臓手術の数多くの治療実績がございます。セカンドオピニオンもお受けしていますのでお気軽にご相談下さい。動物健康診断センターとトリミングサロン、ペットホテルも併設しています。

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